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外国人材が戦力になるために、受け入れ企業がしておきたいこと

技能実習生の外国人で、失踪などの理由で行方がわからなくなった数は昨年9000人を超えました。平成25年から令和4年までで、過去2番目の多さです。

参考:【出入国在留管理庁】技能実習生の失踪者数の推移(平成25年~令和4年)

失踪理由の中には
・低賃金
・職場の指導の厳しさ
などが挙げられるそうですが、このような事態が生まれる一番の原因は「外国人材=単なる労働力」というイメージが日本に浸透しているからではないでしょうか。

外国人材は単なる労働力ではありません。
少子高齢化が進む日本において、2030年には労働需要に対する労働人口が644万人も不足すると予測されています。
外国人材は、日本の人手不足を助ける貴重な「戦力」と言えるでしょう。

※引用:パーソル総合研究所・中央大学「労働市場の未来推計2030」

もしもこれまで「労働力」だと考えていた方々には、ぜひこの機会に「戦力」であることを意識していただければ幸いです。
とはいえ、外国人雇用になかなか踏み切れない、一度雇ったが長続きせず離職してしまった、という企業もあるかと思います。
将来性を考え、外国人材に戦力として定着してもらうにはどうすればいいのか。
雇用から定着に向けて、クリアすべき課題とその解決策をお伝えします。

外国人材と受け入れ企業が感じる不安には共通点が多い

クリアすべき課題とは「定着の妨げになるような不安を取り除くこと」です。
受け入れ企業側としては恐らく、言語や文化・習慣の違いによるコミュニケーションの不安が挙げられるでしょう。実は外国人材側も、同じような不安を感じています。

【外国人材側の不安】

1.コミュニケ―ション
言葉や習慣の違いなどを理解してもらえず、自身の価値観や考えを(日本人に)理解してもらえないと感じることがあります。
業務に関する曖昧な表現や指示は、対応の誤解・混乱を招く場合も。

◎これを放置すると
「分からないことが多い」「誰に何を聞けばよいかが分からない」と外国人材が孤立。相談できない状況が続き、離職を考える原因になる

2.仕事に対する考え方
日本と海外では、仕事に対する考え方が違います。外国人材は、自身のスキルを生かし特定の業務に一点集中する「ジョブ型雇用」が一般的であるのに対し、日本ではいくつかの業務を兼任することもあります。評価基準や給与形態が理解できず、仕事に対する意欲が低下する可能性も。

◎これを放置すると
仕事へのモチベーションが下がり「聞いていた内容と違う」と転職を考える原因になる

【受け入れ企業側の不安】

1. コミュニケーション
外国人材に言葉や意図が伝わるか・習慣を理解してもらえるかは、多くの企業が一番に挙げる不安かもしれません。
≫関連コラム「今こそ言語化が重要!業務において不用な日本人の“察する文化”」を読む

2. コストに見合った成果が得られるか
外国人材を雇用し、既存メンバーへ負担が増えた結果、生産性が下がることを懸念している企業も多いでしょう。
国内・国外を問わず、人材雇用には費用と時間がかかるため、わざわざ外国人材を雇わずとも……と雇用をためらう企業もあります。
≫関連コラム「【外国人雇用をご検討中の方へ】よくある不安と実態を解説します」を読む

定着への解決策

1.異文化理解の推進
仕事を円滑に進めるためには、既存メンバーの理解・協力だけでなく、お互いの文化の違いを理解した上でのコミュニケーションが欠かせません。
外国人材が日本文化や日本語の研修を学ぶのと同様に、受け入れ企業側も、就労開始前に外国人材の母国文化や価値観・習慣などを学び、異文化への理解と共感を深めることが必要です。

2.現場での教育担当者の選定
事前に外国人材の教育担当者を選定しましょう。担当者を選定することで、外国人材にとっても相談相手が明確になり、作業を進めやすくなります。
併せて、教育担当者へのフォロー体制も重要になります。
外国人材が抱える悩み、教育担当者の悩みを企業全体で解決していけるよう、それぞれへの定期的な面談の実施も有効です。

3.業務マニュアルの作成
業務マニュアルがなく、新人指導が属人的になっている企業も多くあります。
外国人材に対する指導では特に、日本語特有のニュアンスや言い回しが伝わらない、指導者ごとに伝わる情報が偏り、理解度に差がでる可能性も。
既にマニュアルがあるという場合も、内容の見直しや翻訳を付ける、動画にして復習できるようにするなどもオススメです。

 ≫関連コラム「今こそ言語化が重要!業務において不用な日本人の“察する文化”」を読む

4.チームの働き方を学ぶ
【外国人材側の不安】でお伝えしたように、外国人材の多くは特定の業務に一点集中する「ジョブ型雇用」が一般的な国から来日します。
仕事に対する価値観を互いにすり合わせ、チームとしての働き方を企業全体に浸透させることが、外国人材の定着・戦力化への近道になります。

まとめ

外国人材と受け入れ企業、双方の不安を取り除くことで、さまざまな人材を受け入れるための企業環境が整い、お互いの「力」を最大限に発揮することにつながります。
最も重要なのは、外国人材と受け入れ企業の双方が、歩み寄り・相手を認めることです。

北浜グローバル経営では、外国人材の定着・戦力化に向けた、雇用・育成支援が可能です。
雇用の専門コンサルタントが外国人材の雇用から就労開始までを、育成の専門コンサルタントが、外国人材を含めた育成をサポートいたします。
外国人材の雇用をご検討中の方は、ぜひご相談ください。

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