中小企業にとって、そのIT化・DXは必要か | 北浜グローバル経営株式会社

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中小企業にとって、そのIT化・DXは必要か

新型コロナウイルス感染症の影響により、数年前と比べると随分働き方が変わったと実感しています。
リモートワークをはじめ、会議や面接、セミナーやイベントまでもオンライン化。今やオンラインに対応しているのが当たり前という状況です。
それに伴い、社内の書類などのやり取りもどんどんシステム化されてきました。経理やタスク管理もこのシステムで一元化!などは最近テレビCMでも多く見かけますね。
新聞やニュースでも「IT化」「DX」などそれらしい単語が頻出しており、当社にも「IT化・DXを進めたい」というご相談が増えてきました。

では一つ質問です。
「IT化」「DX」とは、具体的に何をすることでしょうか?

なんだか便利そう、なんだか難しそうという漠然としたイメージだけをお持ちではないですか?
IT化やDXという言葉だけが先行し、本質を見誤るのは、非常にもったいないことだと私は思います。

そもそもIT、DXとは何か

以前のコラムと少し重複しますが、
ITとは、Information Technology(情報技術)の略称で「コンピューターとネットワークを利用した技術の総称」という考え方が一般的です。
DXとは、単なるデジタル化やIT化ではなく「デジタル技術を活用し事業や生活に革命的な変化をもたらすこと」を指します。

一見難しそうに見えますが、私たちの日常生活において、どちらも本当に身近なところに存在しています。
例えば、スマートフォンから操作できる洗濯機。テレビとレコーダーを無線でリンクさせる技術も、自動車もIT技術です。
セルフレジやモバイルオーダーは、わかりやすいDXの例かもしれません。
今や新しいものには必ずと言っていいほどそういった技術が使われており、当たり前に過ごしている毎日に溶け込み、暮らしを豊かにしてくれています。

つまりIT・DXとは本当に身近なもので、無かったら不便なもの、とまとめるとわかりやすいでしょうか。ただここで重要なのは、無くても大きな問題はないものと言い換えることができるということです。

そのシステムは、会社にとって本当に必要かを考える

そもそも「なぜそのシステムが必要なのか」を考えることが大切だと私は考えています。

現在の業務において、従業員が各々負担に感じていることをすべて把握するのは、本当に難しいことだと思います。世代や年齢、その人の背景によって、考え方はそれぞれ違うからです。

今、貴社が抱えている課題はなんでしょうか。

・店舗の混雑を緩和したい
・感染症対策として接客を非接触にしたい
・オンラインで書類管理などを一元化したい
・システムを連携したい
などでしょうか。

例を挙げるとキリがありませんが、上記のような課題をはじめ、確かにシステムの導入で解決できることはたくさんあります。
ですが、一つの課題が解決したことで、何か別の問題がひっそりと発生していることもあるかもしれません。

例えば
・システムが増えすぎて管理が大変になった
・導入したシステムの管理権限をどこまで付与すべきか悩んでいる
・詳しい人間が退職してしまって放置しているシステムがある
・導入したシステムの保守管理が大変
など。

勢いでスタートしてしまうと、運用を始めた後になんだか違うということになりかねません。
IT化・DXを進めるにあたり、
・なぜそのシステムが必要なのか
・抱えている課題に対して、そのシステムは自社にとって本当に最適か
までをきちんと考える必要があります。

おわりに

便利なシステムは数多くあり、日々新しいものが発表されています。
ただ、本当にそのシステムが自社にとって必要なものかを見極めていかねばなりません。日常業務において、それが当たり前だと認識していることを課題としてとらえることも難しいでしょう。
課題の洗い出しから、そもそもすでに導入しているツールが適しているかどうかまで。
貴社にとってIT化・DXの要不要に加え、もし必要であると判断した場合の最適な手法を、経営コンサルとしての総合的な視点も交えてご提案いたします。
ぜひお気軽にお問い合わせください。

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