【ベストパートナー事例】機械部品加工からものづくり全般に事業拡大。ITと技巧で、鉄工業を若手人材が輝ける業界に | 北浜グローバル経営株式会社

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【ベストパートナー事例】機械部品加工からものづくり全般に事業拡大。ITと技巧で、鉄工業を若手人材が輝ける業界に

株式会社ウノ・ファクトリーのみなさま

食品医療染色機器や真空機器、熱工換器などの部品製造販売を行う株式会社ウノ・ファクトリー様(大阪府豊中市)。プラント部品などの加工を手掛けてきた同社は、コロナ禍により受注数が減少したことで安定的な注文の確保が困難な状況に陥ったと言います。

そんな中、打開策として打ち出した一手が、鉄工業の事業拡大でした。

今回のコラムでは、同社鉄工事業部の指揮を振るう鶉野竜一専務取締役(以下、鶉野専務)に、事業拡大の経緯や今後の展望、さらには当社のコンサルサービスを活用したことで広がった鉄工業の可能性についてお話を伺いました。

同取材は2023年8月31日発売、「日刊工業新聞」の当社記事広告を目的に実施したものです。
記事に収まりきらなかったお話を、北浜グローバル経営のプレス担当の目線でご紹介していきます。

加工のみの鉄工業からものづくり全般を担う鉄工業に

株式会社ウノ・ファクトリー 鉄工業を行う第二工場

2023年で設立61年目を迎える株式会社ウノ・ファクトリー様は、旋盤機械を扱い薬品・食品タンク、真空容器といったプラント機器部品の機械加工などの鉄工業をメイン事業としています。

2年前、北浜グローバル経営の「事業再構築補助金申請支援」を活用し、機械加工のみの鉄工業から、加工に加え溶接・図面書きといったものづくり全般を担う鉄工業への事業拡大を実現しました。
>>当社の支援実績を見る

補助金活用前の状況について鶉野専務は「これまでの鉄工事業部は、図面や材料を他社から支給され、顧客の注文に合わせて製品の加工を行っていました。しかし、コロナ禍の影響により旋盤加工の注文自体が減少傾向にあったことから、“このままでは同業他社で受注の取り合いになる”」と感じたそうです。

旋盤加工のみでの注文数確保に商機がないと感じた反面、新規事業をするには1台あたり通常1億円ほどの機械導入が必要になるため、随分苦慮したと言います。

では一体、どのようにして事業を拡大したのでしょうか。

「金融機関から北浜さんを紹介してもらい、事業再構築補助金の申請に踏み切ることができました」と鶉野専務は当時を振り返ります。

「自社で補助金申請を行う同業他社もいますが、煩雑な書類作成は営業時間を大幅に削ることになります。その上、採択されなければ申請にかけた時間が水の泡になる可能性もある。中小企業だけでは決断しきれない部分も北浜さんなら何とかしてくれる、という思いもあり、プロにお任せすることにしました」と事業再構築補助金申請支援を活用した時のお話を聞かせてくれました。

2年前に補助金が採択され、今年入金となった同社は、ものづくり全般の作業を行うべくNC旋盤、溶接機、空調、生産管理システムなどを補助金で導入しています。

機械加工のみの鉄工業から、ものづくり全般を手掛けるメーカーポジションも担える鉄工業に分野を広げたことで、今までお付き合いのなかった新規顧客から注文やリピートが増えたと言います。

そんな同社の進化は、事業拡大だけに留まりません。現在力を入れているのが「人材育成」です。

若手の育成にはベテラン職人の技術継承が鍵

主力機械

人材育成に着目したきっかけは、当社の年間契約型コンサルティング「ベストパートナー」だったと鶉野専務。

事業再構築補助金申請支援を機に「ベストパートナー」をご契約いただいて2年目となる同社。ベストパートナーでは、経営課題の抽出や対策のご提案といった経営者面談などを実施します。鶉野専務は、この経営者面談を通して5年後・10年後のビジョンを可視化できたと言います。

続けて「弊社従業員の平均年齢は、30代と若い人材が多く、高齢化が進む鉄工業では大きな強みだと捉えている。若い世代が活躍できる業界にするためにも、北浜さんの人材育成支援を活用しながら、さらなる企業成長を目指しています」と新たな取り組みに対する前向きな姿勢も見せてくれました。

今年7月、当社の専門コンサルの一つである「人材育成支援」を活用し、社内セミナーを実施したところ「従業員が社会人としての意識を再認識し、普段の業務に対する姿勢を改善する良い契機になりました」と専門コンサルのメリットを感じたと言います。

若手社員の育成についてさらに詳しくお聞きしていくと、もう一つ鶉野専務が重視していることが見えてきました。

それが「技術継承」の必要性です。鶉野専務は次のように述べています。

「現在、機械の高性能化やDX、IT導入が進んでいることは確か。しかし、機械の性能が上がっても加工時の熱応力やひずみはいつも同じ条件ではないため、NC旋盤だとエラーが生じる場合もある。そのため、弊社では自分たちで溶接測定を行い、同じ性能にさせる技術、つまり手腕を大事にしています。

こうした部分において技術継承が重要な鍵になるため、全盛期を超え一線から退いたベテラン職人の技巧を、今度は若手社員の育成に活用してもらいたいです」

実際同社では、提携会社を募り豊中市界隈で勉強会を開催したり、現場を引退されたベテラン経験者をアルバイトとして雇うなど、若手社員への技術継承に傾注しています。

また、鉄工業以外の部分においては補助金でCADソフトや生産管理システムを導入し、ITを活用しながら事務作業の効率を高め、技術面にかける時間を最大限活かせるようにしているそうです。

「こうしたITと人の手の融合で、ナンバーワンではなくオンリーワンの企業を目指している」(鶉野専務)と秘めたる想いを聞かせてくれました。

ITと技巧で、若手社員が輝ける鉄工業を目指して

今後の展望について語る鶉野専務取締役

オンリーワン企業を目指す上で、鶉野専務には使命があると言います。
一つは、“何かを生み出す、あったらいいなを発案できる企業になること”
そしてもう一つは“豊中市が製造業で強いという実績を発信していくこと”

「海外にはマイスター制度などがありますが、日本では製造業の技術や必要性が高いにもかかわらず、ものづくりをしている人の価値や評価を感じにくい。低く見られがちなイメージを払拭することも使命だと考えています」と、鶉野専務はビジョンを語ってくれました。

さらに、今後の取り組みについても「若者が製造業や鉄工業に興味を持ち活躍できるよう、地方自治体や目に触れる場へ情報を発信し、ITと技巧を駆使しながら製造業の必要性や価値を高めていきたいです。

こうした夢を実現するためにも、北浜さんのコンサル支援を活用しながら確実に業績を増収させていきたいです」。

そう話す鶉野専務からは、終始5年後10年後を見据えた高い志を感じました。

まとめ

今回は、当社の事業再構築補助金申請支援から年間契約型コンサルティング「ベストパートナー」、そして専門コンサルの「人材育成」を活用した株式会社ウノ・ファクトリー様の事例をご紹介しました。

支援の詳細は、事例紹介ページに掲載しております。併せてご覧ください。
事例紹介を読む

総合コンサル会社である当社は、ITコンサル、雇用支援、人材育成、WEBコンサル、M&Aなどの専門課を有しており、クライアント企業の成長ステージや課題に合わせて必要なサービスの提案が可能です。

新たな事業を検討されている経営者様や、現状の課題を解決したいとお考えの方は、ぜひ北浜グローバル経営にご相談ください。

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